2010年3月アーカイブ

Pentaho Data IntegrationのSpoonでは新たなバージョンがリリースされるたびに小さな不具合の修正だけでなく毎回数多くのステップが追加されていますが、数が多すぎてどのステップがどういった働きをするのかすべてのステップの働きを把握するのは困難です。
そこで今回は便利で利用頻度の高いステップを紹介します。

・Row Normalizer
Row Normalizerステップは行で持っているデータを列のデータに変える事ができます。
例えば以下ようなテーブルにRow Normalizerを使用すると
横持ちデータ.jpg

カラムヘッダーのProduct名と行のデータのSalesが列のデータに変わります。
縦持ちデータ.jpg
Pentaho Data Integrationのステップはテーブルデータを行で見て扱う事が多いので
このように列のデータを行のデータに変えなければならない事は多々あります。

・Filter Rows
Filter Rowsはその名の通りテーブルを行ごとに見て与えられた条件でフィルターを掛けます。
例えば以下のように定義すると
フィルターロー.jpg
インプットストリームのItemカラムがリンゴの行はTrueとなりExcel OutputステップにアウトプットされそうでなければFalseとなりDummyステップにアウトプットされます。
Filter Rowsは必要なデータを絞り込む時に最も多く使用されるステップのひとつです。

・Select Values
Select Valuesはアウトプットストリームへのフィールドの選択、フィールド名の変更、データタイプの変更などをする為のステップです。
selectvalue.jpg
フィールドの選択タブからアウトプットストリームに使用するフィールドを選択、フィールドの削除タブからアウトプットストリームに使用しないフィールドを削除することが出来ます。
メタ情報タブからはフィールド名、データタイプ、フィールドの長さの変更をする事が出来ます。

★Have a nice Open Source Day★
KSKソリューションズ Pentahoチーム
Pentahoは、定型レポートだけではなく、アドホックレポート(非定型レポート)が可能です。あらかじめ決められた帳票だけではなく、現場部門の方が自分たちの見たい軸(商品ラインや顧客地域、担当者など)でレポート発行ができるのです。

1.求められる背景
営業部、マーケティング、製造、人事、経理など、現場部門の方にSQLを書ける方はいらしゃらないでしょう。一方で、こうした現場部門では、活性化している組織ほど「こんな情報がほしい!」など、レポートに対して特定のニーズを持っています。

以前は、こうしたリクエストに情報システム部門が個別に応えていました。しかし、それには限界がありました。一般的に帳票を作るのは非常に工数がかかるためです。

現場部門が使いやすく有益な情報であり、かつ情報システム部門が安全に運用できる仕組みはないだろうか?ここから生まれたのが、アドホックレポートの概念であり、Pentahoメタデータです。
(この考え方自身は最新というわけではありません。BIスイートを提供するベンダーでは多くサポートされています。たとえば、ビジネスオブジェクツユーザーには、「ユニバース」といった方が理解しやすいかもしれません。)

metadata.JPG


2.Pentahoメタデータでできること
Pentahoメタデータは、Metadata Editorというクライアントツールでこのメタデータモデルを作成します。このメタデータには、論理的なテーブル名、カラム名を持たせることができるため、「cust_id」ではなく「顧客番号」のようにエンドユーザーに親しみやすい名前を付けることができます。またローカライズさせることができますので、例えば英語環境のレポートでは「Product Line」と表示させ、日本語環境のレポートでは「製品ライン」と表示させるなどが可能です。

加えて、テーブルやカラム単位にもセキュリティがかけられますので、「人事部以外には見せない」「東京支店には見せるが、大阪支店には見せない」などの制限がかけられます。

Pentahoメタデータは、Pentahoの他のプロダクト(データ統合やOLAPやダッシュボードetc)とシームレスに連携します。

詳細なご説明をご希望の際にはお気軽にお声掛けください。

★Have a nice Open Source Day★
KSKソリューションズ Pentahoチーム

今月はPentahoのニュースがいくつかありますので、まとめてご報告します。


(1)Think ITにオープンソースBI Pentaho徹底解説が掲載されました

2010年3月の特集「進化するBI」で金曜日を担当し、4週にわたり、「オープンソースBI Pentaho徹底解説」を連載させていただきました。記事のタイトルは、以下のとおりです。


オープンソースBI Pentahoの概要からETL、レポート、OLAPといったBIの主要機能を、例を用いて解説しています。初めてPentahoをお使いになられる方も、この記事を読みながらデータウェアハウス(DWH)を構築し、レポートやOLAPキューブを作成していけるのではないかと思っております。是非、ご覧ください。

記事の内容に関するご質問がございましたら、問い合わせフォームよりお問い合わせください。


(2)5月11日(火)~12日(水)にPentahoオープントレーニングを東京で開催することが決定しました

定期的に開催させていただいております、Pentahoオープントレーニングの開催日が決定致しました。Pentahoを使ったBIシステムを構築される、パワーユーザー様向けのトレーニングカリキュラムになっております。ハンズオンにて、ETLを使ったデータウェアハウス(DWH)の構築から、分析レポートの作成、OLAPキューブの作成、サーバー管理まで、2日間かけてPentahoを総合的に理解していただけるトレーニング内容です。
これからPentahoを使ったBIシステムを構築される方は、是非、参加のご検討ください。

日時:5月11日(火)~12日(水) 10:00~18:00
場所:東京会場 ARI Flap stageセミナールーム http://www.vsn.jp/afs/access.html
詳しくは、こちらをご覧ください。

お申し込みは、事前登録が必要です。問 い合わせフォームよりお申し込みください。
席に限りがございますので、申し込みはお早めにお願い致します。


(3)5月26日(水)にPentaho EE無料体験セミナーを東京で開催することが決定しました

Pentaho EEの概要・機能を知りたい方は、まずこのPentaho EE無料体験セミナーにご参加ください。BIツールの導入をご検討されておられる、ビジネスユーザー様向けのセミナー内容となっております。参加いただきました方には、最新のPentaho EE日本語体験版を無料配布させていただきます。

日時:5月26日(水) 14:00~16:00
場所:東京会場 品川イーストワンタワー http://www.e-onetower.com/access/index.html
詳しくは、こちらをご覧ください。

お申し込みは、事前登録が必要です。問 い合わせフォームよりお申し込みください。
席に限りがございますので、申し込みはお早めにお願い致します。

★Have a nice Open Source Day★
KSKソリューションズ Pentahoチーム
皆さんはじめまして。
私は日々BIビジネスの現場で聞いた話した感じた内容をご紹介していきたいと思います。
今回はよく話題になる以下の2点について。

業種、業務テンプレートが欲しい
 BIはその企業のコアコンピタンス(真に核となる力)を情報システムに展開するものです。
 テンプレートは初期のイメージを掴むためにデモ画面で使うにはよいかもしれませんが、
 他社のマネや業界標準的なものでは真価が出ないという点で、BIはERPやCRMなどと異なります。
 事例があまり公開されないのも、重要な戦略システムであるからなのです。
 まずは社内ヒアリングでKPIをいくつか設定し、プロトタイプを作成するのがよいアプローチだと思います。

帳票の見栄えにこだわる

 厳格な会社のロゴ位置、きっちり引いた罫線、ページにぎっしりぴったり収まるデータ。
 日本人の几帳面さがよく現れる風景です。
 御用聞きSIer(失礼)の場合はこのご要望をいかにかなえるかが最重要となり、
 BIツールをデータ取り出しに使って最後はExcelで加工というパターンも見受けられます。
 しかし、本来BIはビジネス判断を迅速かつ出来る限り正確に行うために情報システムを活用するもの。
 この目的を考えれば、見栄えよりもスピードがはるかに重要です。
 スペースが多くとも多少はみ出したりずれたりしても、迅速に提供されることがポイントです。
steelwheels1.jpg
 
上記2点に限らずBI成功の鍵を握るのは、社内(組織と業務)をしっかり掌握しているプロジェクトリーダーの存在、プロジェクトスポンサー(予算を含めた最終権限を持つ方)の理解度、そしてBI構築経験のあるコンサルタントです。

それでは取引先あるいは検討しているSIer/ベンダーのBIスキルを見極めるポイントは何でしょうか?
システム構築実績を聞かれることも多いですが、質問に専門用語を混ぜてみるのもよいでしょう。
例えば、"Slowly Changing Dimesionにはどのように対応してきましたか?"という質問。
DWH/BIの世界では重要なポイントの一つです。
又、"多次元分析の軸はいくつまで持てますか?"というものよいでしょう。
こちらの質問に"制限はありません"と答える方がいるかと思います。
製品スペック上の制限と実装上の注意点は異なりますので、真に受けると後からトラブルになりかねません。

これらの質問の回答にご満足できていないようでしたら、ぜひKSKソリューションズまでご相談下さい。

★Have a Nice BI Implementation★
KSKソリューションズ Pentahoチーム 
Pentahoレポートデザイナーには17種類のグラフが用意されていますがレポートの作成に関してグラフの選択は非常に重要です。
どのグラフを選択するかによりレポートの見易さ、効果度がまったく変わってきます。

例えば、グラフに使用したい値が一種類だけの場合は線グラフやエリアグラフを選択し、時間軸と選択した値の軸を使用するのが一般的です。
線グラフ.jpg

エリアグラフ.jpg


二つ以上の値を比較したい場合には線グラフ、エリアグラフに加え円グラフ、棒グラフなども有効です。
棒グラフ.jpg

円グラフ.jpg

またレポートデザイナー3.5から新たに追加されたレーダーチャートも2つ以上の値を比較する場合に使用しますが、特に項目間でのバランスを確認したい場合には非常に便利です。
レーダーチャート.jpg

今回紹介した以外にもバブルチャートやリングチャートなどさまざまなグラフがレポートデザイナーには用意されています。各グラフの特徴を抑えデータに合ったグラフを選択してください。

★Have a nice Open Source Day★
KSKソリューションズ Pentahoチーム

 先日Pentaho BI Suite3.5.2(英語版)がリリースされました。日本語版もリリースも予定しておりますので、もうしばらくおまちください。このバージョンアップに伴って、Pentaho Report Designerもバージョン3.6へアップグレードされています。

Report Designerの今バージョンでは、バグの修正、機能の改善、新機能の追加が行われました。

以下の新機能が追加されています。

1.使い安さ

・フィールドピッカー:   レポートにドラッグ・アンド・ドロップできるデータフィールドパレット

・フィールドとして利用できる環境変数

・要素を複数選択し、Style(スタイル)とAttributes(属性)エリアでまとめてプロパティを編集する。

・ページ設定ダイアログの機能追加(ポスター印刷)

・オフラインモード

・プラットフォームのダッシュボードモード:   report-urlにパラメータを追加することで、ダッシュボードモードを作動させる

・新しく追加された関数:   PARAMETERTEXT, PARSEDATE, MESSAGE, ISNA

 

2.豊富なパラメータ

・式のパラメータ:   Post processとDisplay Value

・ローカライズしないでStrinigsからDateへの変換をサポート

・SQL Dateタイプのサポート

・非表示パラメータ(ユーザーインタフェースに表示させないパラメータ)

・DateとNumberでの(WHERE句でのLIKE演算子など)緩やかな検証

・ユーザーインタフェース内で検証エラーを表示

 

3.多様なデータソース

・JDBCのダイナミックセキュリティ:  ロール、ユーザー名、パスワード

・SQL 、Mondrian 、OLAP4Jデータソースのランタイムセキュリティプロパティ

・アドホックデータソース:  OLAP4JとPentahoアナリシス

・Mondrianと OLAP4Jデータソースでクエリーをパラメータ化するために、${parameter}変数を使用可

・実行時にMDXクエリーを計算するための高度なMondrianとOLAP4Jデータソース

 

上記についてのスクリーンショットです。

・新しいページ設定ダイアログ

pagesetup.png

 

フィールドピッカー(データパレット)

floating data field selector.png

 

環境変数

environment variables.png

 

機能強化されたパラメータ

パラメータの設定ダイアログ

parameters.png

レポートでのパラメータ

pdi-parameters.png

 

★Have a nice Open Source Day★
KSKソリューションズ Pentahoチーム

 

 

 

 

 

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