と聞かれることが時々あります。というのも、「オープンソース」 = 「コミュニティ組織」 = 「ボランティアの開発者たちの集まり」、といったことを連想されるためです。
Pentahoは、2004年に米国フロリダのオーランドで設立された株式会社(Pentaho Corporation)です。ビジネスオブジェクツ、コグノス、ハイペリオン、Jboss、Oracle、SAS等の商用BIベンダー出身者と、Kettle(ETL)、Mondrian(OLAP)、JfreeReports(レポート)等のオープンソースPJのアーキテクトたちが集まり、2005年にバージョン1がリリースされました。2010年、Pentahoはバージョン4となり、BI商用製品を凌駕する品質・機能を備えるまでになっています。
Pentahoは、2つの顔を持っています。「営利企業」の顔と「オープンソースコミュニティ」としての顔です。
- 「営利企業」(pentaho.com)としてのPentaho:
Pentahoは利益を追求する株式会社です。ベンチャーキャピタルからも多く出資を受け、企業としても注目されています。最近も4thラウンドでの7億円の増資を受け、合計約30億円の資本を有しています。 R&Dに多額の投資を行い、商用版に匹敵する機能を短期間で開発しています。 導入企業はワールドワイドで8000社を超えました。
- 「オープンソースコミュニティ」(pentaho.org)としてのPentaho:
Pentahoは、ソースコードをコミュニティに公開するオープンソース・プロジェクトです。GPL(LGPL)ライセンスの元で配布されています。このノーガード戦法とも言えるオープン性は、下記のようなベネフィットを提供します。
ユーザーに対して、低コストでBIシステムを構築できる(商用BIツールは特に高い)、特定のベンダーによるロックインから逃れられる。
開発者に対して、Pentahoに対応するプラグインや付加機能の開発の誘引となる。(BIは特にカバーすべき範囲が広い)、コミュニティが活性化し、その中でナレッジや機能要望などが洗練されていく。(Pentahoファンの増加)
Pentahoにとって、多額の広告宣伝費を投じなくても、ターゲットとなるユーザーが自らダウンロードし、評価してくれる。他のJava系のオープンソースを組み入れることで開発がスピードアップする。
- Pentahoの人々:
上記のような2つを顔を持ち、Pentahoメンバーも「商用BIベンダー出身者」と「OSSコミュニティ出身者」に分かれるため、Pentahoの社内カルチャーはハイブリッドなものです。弊社もセールス面、技術面でPentahoとやり取りを行いますが、ある技術者が入社時のこんなジョークを教えてくれました。
トーマス・・・Pentahoレポーティングのチーフ開発者・Jfreeレポートの創始者
カーティス・・・レポートデザイナー3.5の開発者・ハイペリオン出身
トーマス:「Kurtis、今度君には新しいレポートデザイナー3.5の開発を担当してもらうよ。
じゃあ、これについてミーティングを始めよう。まずeclipse(エクリプス)を起動してくれ。」
カーティス:「eclipse(エクリプス)って、何ですか?」
トーマス:「Ohhh」
ハイペリオン出身の彼はオープンソースとはまったく無縁の生活を送っていたので、戸惑うことが多かったそうです。ただこうした異質なバックグランドを持つ人たちの集まりは、Pentahoのコンピタンスの一つとなっているのは間違いありません。
参考:Pentahoを作っている人たちです。Pentahoの社長(Richard)はじめ、ほぼオールキャストで出演です。
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