Pentaho World 2015 参加レポート

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2015年10月14日-16日とPentaho World2015に参加してきましたので、以下報告します。数年前のPartner Conferenceの規模と比べると、会場・参加者・講演者などとても豪華になり、企業として成長し、経営陣も変化していること、市場の盛り上がりなどを肌で感じました。


Day1
AM: Opening Keynote & General Sessions
CEOのQuentin Gallivanの基調講演でスタート、特にIoT市場への期待、HDSとの一緒になったことでのより大きな市場を目指すなど。

次にCPOのChris DziekanのPentaho6.0のリリースと今後の製品の方向性の発表。Agile Innovation→Enterprise Readyに舵を切っていくというメッセージが印象的。いち早くHadoopなどに対応してきたPentahoですが、先進的なこともやりながら、今後は製品自体のqualityを上げることも注力していきます。特に6.0以降では、以下に注力とのこと。
 - Data Services & Powerful Blending(データサービスとブレンディング)
 - Analytics Model Editing(分析モデルの編集)
 - Annotation & Auto Modeling(注釈と自動モデリング)
 - Enterprise Garantee(製品保証、インストールやアップグレード)
 - Data Lineage(データの関連性の見える化)

続いてForrester ReseachからMike Gualtieri。IoT、データサイエンスの現状や市場の紹介。

ユーザー企業Finra(金融テクノロジー)のSaman Michael Farから事例の紹介。毎日720億件!?に上る全米のすべての金融取引を収集・処理・分析しているとのこと。2日目に今年のPentaho Awardを受賞。

次にClouderaからCSOのMike Olsenが登壇。特にSpark、Kudu、Kafkaについて推していました。今後ユーザーに複雑な動物園?状態から、統合的なビッグデータ・ソリューションにシフトしていくことを強調していたのが印象的でした。

最後にHitachi Data SystemsのKevin Eggleston、特にSocial Innovationを推進するためにPentahoが必要であり、公共やヘルスケア分野を中心に展開していくことを強調。


PM: Breakout Sessions
午後は分科会となり、出展パートナー(HDS,HP,Cloudera etc)も参加して4セッション×5コースが開催、以下参加したものを紹介します。https://www.pentahoworld.com/agenda.aspx

1.Pentaho Labs and Emerging Open Source Technologies
創設者の一人、James DixonによるPentaho Labの今後の取組みの紹介。ここでのR&DからPentaho製品機能になっていくため、今後の方向性が見えます。特にSpark、IoT、Machine & Deep Learningに取り組んでいくことを発表。
特にSparkについては、ユースケースとして、機械学習(WekaやR, Octave, Python対応)、オーケストレーション、データ変換、SparkSQL(アナライザーでのデモ)、Spark Streaming(Storm, Fink, Samza)を紹介。

2.PDI Best Governance Practices
PDIの生みの親、Matt CasterによるPDIのベストプラクティスについて。コードレビュー、監査、ユニットテスト、プロジェクト管理など。

3.PDI Roadmap Session
PDIの製品マネージャーによる今後のロードマップの発表。
セキュリティ:
2015:Kerberosサポート, SNMPモニタリング, Linage, OPS Mart
2016:Kerberos経由での権限アクセスの柔軟性、監査・ログ・デバッグ・復旧管理の強
Future:セキュリティ・ガバナンスとの相互運用性の向上

使いやすさ:
2015:Sqoopステップ、Spark executorステップ、Elastic Serchアップデート
2016:JSON,Hbaseステップのアップデート for Mapreduce
Future:パフォーマンスとスケールのための継続的な調査

分析者のためのビッグデータ・ブレンド
2015:Annotation Streamステップ、Auto-Modelビルドステップ、データサービス
2016:動的なデータ変換のためのプロンプト作成機能、複眼的な検索ワークフローの調査
Future:分析&データ変換のためのWebベースのインタフェースの調査

4.Best Practices: Upgrading to Pentaho 6.0
Pentahoコンサルタントとサポート担当による6.0へのアップグレードについて。
前提条件は、5.2またはそれ以降のバージョン。4.Xを使用の場合はまず5.2まで上げてほしいとのこと。手順は基本的に今までと同じ。

サポート環境はJava8に, Tomcat8(デフォルト、7を選択することも可能)

主な6.0機能の詳細
・ライフサイクル管理-リポジトリのすべてのコンテンツをバックアップ&リストア
・Spring セキュリティ-Spring Secutiry 4 as OSGI plugin(SAML2、CAS2、OAuth等)
・インラインモデリング-アナライザーなどWebインタフェースで編集可能
・統一プロンプト-インタラクティブレポートなどのプロンプトの統一
・SNMPモニタリングが可能


Day2
AM:Breakout Sessions
1.CTools Latest Development & Future RoadMap
二人のPedroによるCToolsの取組みとロードマップの紹介。CToolsの最終目的はダッシュボード・アセンブラーになる(単なるデザイナーではない)ということ。PDIとBAサーバーがメインの製品。
・データからダッシュボード:PDIでExplore Dataを選択することでPDI上でダッシュボードが作成できるようになります。
・レイアウトからダッシュボード:現在もあるBAサーバーのダッシュボード用コンポ―ネントをさらに発展。RequireJSサポート(5.4アドイン)、VizAPI(D3サポート改善)、管理とガバナンス強化、CToolウィジェットの作成(reusableなコンテンツのコレクション)

2.Practical Guide to Gaining Business Value from IoT
HDSとPentahoのコンサルタントによる共同セッション。HDSが進めるソーシャル・イノベーションとM2Mの説明、自社での導入事例、デモなど。特にデータセンターにおいて、2年分のセンサーデータをPDIで収集、CToolsでビジュアル化、モニタリングやドリルダウンなど。王道的な使い方。質疑応答では構築期間は2か月、ほとんどの作業はデータ統合(約2週間)に充てられたとのこと。

PM:Breakout Sessions & Closing Note
3.Igniting Flightless Bird - Weka On Spark
機械学習Weka(Pentaho Data Mining)のメンバーMark Hallによるセッション。半年ほど前からSpark上でのWekaの実行可能に。メモリ上で同じデータを繰り返し処理する機械学習ではニーズは高い。個人的にはWekaにも頑張ってほしいが、RapidMinerやRなど他のOSS、またはIBM、SASなど商用も次々にSpark対応を発表しているため、プラスαが必要と思います。

Closing Noteでは、再度Questinが登壇。その後キャタピラー・マリーン社(元ESRG)のJames Stacによる海運業や海軍でのデータ活用事例の紹介。最適な燃料使用のための重要ポイント把握、部品の事前メンテナンス、メンテナンス時期の最適化、などでデータを活用しているとのこと。確かにセンサーデータ活用では予防保全よりもパフォーマンス改善の方がフィットするかもしれないと思います。

最後に、WorldWide SalesのRodより今年のPentaho Awardの発表。今年は下記の5つのユーザー企業が選出されました。
Finra(金融)、CERN(研究所-画像解析)、momix(行政-クラウド)、BlackArrow(マルチデバイスの広告効果測定)、TIDAL(音楽配信)

DAY3:
3日目はPentahoの各国のPentahoパートナーのみが集まって情報交換とPentahoから今後のパートナービジネス方向性の説明が行われました。

すべてのセッションはレコーディングされて、参加者は後日見ることができますので、もし聞きたい内容などあればお気軽にお問合わせください。

追記:こちらですべて視聴可能です。
http://siliconangle.tv/pentaho-world-2015/

以上

KSKアナリティクス
森本

2015年12月

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